恵方巻きが好きです。
もともと太巻きが好物という上に、
節分というイベント感や縁起の良さ、
そして何より、その季節だけ食べ応えが増すことで、
「大好物」に進化します。
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なぜ好きなのかとあらためて考えると、
まずは、ご飯といろんな具材をひと口で味わえること。
いろんなおかずをそれぞれ箸で運ぶことなく、調和を保ったまま口に入れることができる。
元来のめんどくさがりが、食の好みにまで影響するとは。
そして、その食べ応えたるや。
まだ切り分ける前の、しっとり、ずっしりとした太巻きがお皿に横たわっていると、
嬉しくなります。
あと、端っこは狙いたい。はみ出た具材を、余計に食べることができるから。
重量でダラリとぶら下がった、はみ出た具材にそそられます。
我が家の手作り恵方巻き(おいしかった!)
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節分の文化といえば、この地域で暮らし始めて初めて見た、
節分鰯(一般的には、柊鰯と呼ぶことが多いようです)。
地域や家庭ごとにいろいろなルールがあるのかもしれませんが、我が家では、
イワシの頭を、大豆の枝(なければ割り箸などで代用)に刺し、
柊と一緒に玄関にくくりつけます。
1年中飾り、翌年の節分に交換します。
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豆まきにもルールがあります。
枡に大豆と柊を入れて、
玄関から「鬼は外」と投げ、「福は内」として玄関の上がり框に、大豆を3粒ほど置く。
豆まきは、男性がすることだそうです。
残った大豆は、柊と一緒に枡ごと神棚に供え、
節分の後に初めて雷が鳴った時に、残った大豆を食べるのだそうです。
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こうして文字にしてみると、
自分が思っている以上に、「節分」が好きなことに気づきました。
春の節目の慣わしは、私の楽しみの一つです。